かーきアサヒの建築手記

建築デザインについての時短術や現留学先での生活の違いを面白くまとめていきます

”ミニ記事”SARSの再来か?新型コロナウイルスが流行っている北京の現在…

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昔Plague.Incという全世界の人類をウイルスで制服する、といった内容のゲームを遊んでいた時期がありましたが、二十日頃の肺炎に関するニュースを見た際に、濃厚接触や空気感染といった感染手段があるコロナウイルスの危険度が、ニュースで報道されている実情や感染者、死傷者の数と乖離があり、はるかに過小評価されていることが直感的に分かりました。

科学者によるニュース

中国でのニコニコ動画YouTubeに匹敵する動画サービスBilibili動画(ビリビリ動画)で次の日にコロナウイルスに関する情報の解説動画が上がっていたのですが、2002年のSARS時に治療法の模索に尽力し、SARS治療で実績をあげたとされる呼吸病専門家の鐘南山博士が、

  • コロナウイルスの烈度(病状の悪化までの脅威の具合)は依然SARSやMARSに比べると低いこと
  • 普通のマスクではウイルスの伝染を防げないこと
  • 外科医療用マスクを数時間で取り替えないと予防にはならないこと
  • マスクの重ねがけでは効果がないこと
  • 濃厚接触によりヒトからヒト伝染すること

を明らかにしました。違和感として残っていたのは、コロナウイルスの烈度を殺傷性が非常に高いSARS(致死率9.6%)MARS(致死率34.4%)と比較をしていたこと、つまり致死性が今現在は弱くても、伝染率は高い可能性がある、そして遺伝子の突然変異による烈度上昇の可能性があるということを暗喩しているかもしれない、というように私は受け取りました。

旧正月の大移動

中国では旧正月では、お盆の帰省ラッシュのように交通中枢に巨大な負担がかかるわけですが、中国全体の人口を14億人とした場合、1世帯につき、父方と母方の両方の家族に帰省をするので、単純に旧正月の間だけでも30億といった莫大な人の流れが存在しています。新型コロナウイルスの活性化のタイミングと最悪のタイミングで重なってしまったのです。今現在(2020年1月25日夜10時頃)の情報になりますが、中国全国で1399人の確診患者、41人の死者、1965人の伝染の疑いがある者がWechatでのネットサービスで発表されたデータで統計が出ていました

隠蔽の事実

本日の日本の首都圏ニュースにて、中国の医療チームは病原体の伝染経路の特定、ウイルスの治療法について一定の成果を上げ、さらに武漢市からの交通手段を徹底的に封鎖して伝染経路を絶ったことを評価されていましたが、どうやら1月12日の時点で政府の人民代表大会に時期が重なり、患者の病例数を隠蔽していたことが判明しました。

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病例が12日から17日まで増えていない…と報告されていました。

人民代表大会は中国ではかなり重要性が高い行事の一つでもあるのですが、大会での混乱を防ぐために隠蔽をしていたのは間違いありません。その間にも中国国内の医療機関は水面下で治療方法を模索していたのですが、市民に報告するのが遅れたことで、被害が中国全土、そして海外にも拡大してしまいました。これはSARSの際の対応の遅れも目立ったことから、中国政府はまたしても全世界からの反感を買ってしまったのだと思っております。

今日の北京の状況は…

午後にN95、M3のマスクをして外出したのですが、いつものように正月の北京は人が少ないはずが、道行く人が皆マスクをつけていることが、いつもと違う光景…という印象でした。マスクのレベルが低いと完全にウイルスを防げないのですが、外科医療用マスクが手に入らなかった人は普通のマスクをつけていました。

地下鉄など交通機関でも防護服を着た作業員が器具で利用者の体温を測るといった光景がありました。飛沫や接触による感染経路もあるので、ゴーゴルを付けるべきだと意見もあり、より一層気をつけなくてはならなくなりました。

全世界にウイルスが広まってしまった今、可能なことは患者を隔離する、その疑いがあるものを隔離する以外にあまりありませんが、濃厚接触を避ける、衛生面に気をつける、などの予防策は中国でも日本でも怠らない方が賢明です。

まとめ

もはや隠蔽することは中国ではよくあることなのですが、なんにせよ時期があまりにも悪かった…と言わざるを得ません。

 

asahi-kaki.hatenablog.com

 

現在の致死率は3~4%であり、持病を持っている方や高齢者は重篤化しやすいウイルスのため、そして感染していても病状が発症していない、自覚のない20代の病例もありますので、油断せずに予防を気にかけましょう。

一刻も早く沈静化することを願うばかりです。