建築系の論文を閲覧・翻訳する際に、役に立てる翻訳サービスとその使い方について解説していきます。
論文翻訳(英⇔日)
Windows10 PCでPDFサクサク翻訳
DeepL
Windows/Mac版のソフトをPCにダウンロードすると「Ctrl+C」×2回で選択した文章を翻訳のタブへ写して翻訳文を反映できる優れものサービス。
非常に精度が高いため、Google翻訳を凌駕したのではないかと専らの評判です。
しかし、翻訳されずに文章の結果が出てしまう部分も稀にあるので、過信は禁物です。
PDF英論文→DeepLの活用法
まずはPDF翻訳効率化の先駆者のリンクより。
まさに爆速でした!
上記の内容を大きくまとめると、
- DeepL(ドイツの翻訳サービス)を積極的に使用
- PDFの格式の都合により、複製作業はAutoHotkeyで自動化すべき
- 原文をじっくり読む時にはMouse DictionaryのChrome拡張で読解の補助をしよう
といった旨です。
PDF論文を複製する際PDF格式の仕様上、改行符号や数式符号の不具合によって文章が分割されて翻訳の結果が変わってしまうという問題があります。その解決策としてAutoHotkeyやiPad、メモ帳の機能を使うことで回避することができます。
さらにMouse DictionaryのChrome拡張の説明記事のリンクより。
Mouse DictionaryのChrome版ダウンロードはこちら。
Mouse DictionaryはPDFをChromeブラウザ(またはChromeプラグインの使える任意のブラウザ※例:Vivaldi、Braveなど)で開き、閲覧の際にプラグインを起動することで、マウスカーソルを調べたい単語に合わせると意味や使い方が表示されるサービスです。
拡張アイコンを右クリック→オプションでON/OFF、さらに購入した辞書データをロードすることも可能です。
英辞郎(こちらは495円有料データ)のテキストデータを読み込ませるのがオススメです。
PDFを直接Google翻訳にかける
レイアウトが特殊な論文を読みたいけど、DeepLをいちいち使用するには至らない、という場合にPDFファイルをGoogle翻訳に全部かけてもらいたいときに使います。
"Doc Translator"は10MBまでのPDFをネットにアップロードしてレイアウトや画像の位置などを保持したまま特定の言語に翻訳できるサービスです。
(無料サービスなので、寄付は必須ではありません。)
気軽に海外論文を閲覧したいときに多用します。
iPadでサクサク翻訳
iPad OSの内蔵アプリのブックでは、読み込んだPDFには改行記号やズレがないため、iPad上でブックから翻訳したいPDFを開き、DeepLにかけることで高速化を図ります。
iPadのブックに論文保存してコピーすると、改行の部分が変にならずにそのまま翻訳にかけれる。これとDeepLのおかげでガチで論文読むスピード10倍になった。 pic.twitter.com/eKekjSqbBG
— taka_horibe (@taka_horibe) 2020年4月28日
iPadを所有している方は是非試してみましょう!
iPadサクサク翻訳原理のPC上応用
PDFファイルのテキストデータをそのままDeepLに複製する前に、
- 一度PCのデスクトップ画面上で右クリック
- 新規作成→テキストファイル(.txt)メモ帳
- メモ帳にテキストをペースト
- ペーストしたテキストを再度コピー
- Ctrl+Cを二回押してDeepLを起動
上記の手順を踏んでも同じ効果が得られます。
ちなみに、Webのテキストに色、大きさ、下線部、ゴシック体などのデータが付与されていても、メモ帳にPaste&Copy&Pasteで、デフォルトのテキスト状態になります。
(Wordの論文でたまに見かけるのが、いかにもコピーして持ってきただけだよね…?この部分。というレベルの致命的なミス)
論文翻訳/執筆の際はくれぐれもテキストの書体を書式の要求に合わせて統一しましょう。
Connected Papers - 関連論文の検索
こちらの”Connected Papers”は、入力した論文の関連論文や参考文献を可視化してリストアップしてくれるWebページです。
特定の分野を研究するときには欠かせないサービスです。是非利用しましょう!
補足
論文+書籍が研究の理想形です。書籍紹介の記事をまとめました!