前代未聞の爆速レンダリングツール!!D5 Renderの性能に涙が出た…
正直建築デザインの時短術において、立ちはだかる壁はソフトウェアに慣れるまでの時間が非常に長いことにありました。
事実VrayやEnscapeも長時間使ってみてようやくその機能や効率的な使い方が見えてきたところなのですが、今の今まで、初心者にレンダリングはとりあえずこれ!とオススメできるツールがなかったこと、ユーザーの痒いところに届くプラットフォームがなかったのだと思います。
ですが、1月ほど前にYouTubeで動画を発信されたシンガポールのベンチャー企業によるレンダリングツールが、どうやら非常に使い勝手が良さそうだったので、今回はD5 Renderの特徴について解説していきたいと思います!
高性能光学レンダリングエンジン
上記は公式YouTubeチャンネルの動画トレーラーなのですが、私が感動したのはVrayで変更が少し難しかった点、つまり光源の追加や調整がとても直感的にスムーズに行えるところ、そして反射素材に使用するHDRIと素材表示をオフにした際の対比がワンタッチで行えるところにあります。
まるでVrayとEnscapeとKeyshotを足して3で割ったような性能
これについてはとても驚いた点ではありますが、紹介動画での光学乗算の効果を見る限り、GPUによる相互レンダリングを使ったVrayのような画質を保ちつつ、EnscapeやKeyshotの操作画面を直接レンダリング画面に同伴させた形が、デュアルモニターでなくても、簡単にレンダリングの結果を見ながら光源を編集できる点がまさにこの三つのレンダリングのいいとこ取りとも言える性能なのです。
Enscapeとアクションによるパース図の制作はD5 Renderにも活用できます!
材質の変更はやはり懸念が残る
試しに使用してみたのですが、材質の変更については、他のレンダリングソフト同様、反射や屈折、表面の光学計算が複雑になればなるほど、操作画面に反映される速度が落ちてしまいます。レンダリングは常にPCの性能に依存しますが、紹介動画内のでは3Dモデリングを実際にレンダリングする際には高精度で材質やカメラの設定を全て終えたものを推奨していました。
プラットフォーム内で光源やHDRI背景を設定できる分、Vrayのようにモデリングソフト上で簡単に物体の変更や調整はできないとのことでした。
一応既にダウンロードされた材質を使用し、各素材に反射の違いを見てみたかったのですが、モデル自体が大きい場合素材の変更には意外と時間がかかる場面がありました。そして植物やプロキシの樹などのレンダリングはまだ未知数、あるいは苦手なのかといった印象です。
チュートリアル動画が簡単で短い
現在YouTube上の公式チャンネルにレンダリングの流れを6つほどの動画に分けてアップされているのですが、機能が集中して使いやすいだけあって、内容もわかりやすく、既にレンダリングを経験している方ならすぐにでも扱えると思います。Vrayの紹介動画ではレンダリングエンジンの機能紹介が多いので、なんだかんだで一時間を越えるような動画も珍しくはありません。初心者にとても優しいです。
D5 Render Interior Render Workflow (Photo Realistic)
まさに爆速、そして今後のアップデート情報
「Render Showdown」Enscape 2.6 RTX VS D5 Render Speed Compare! Who is stronger?
EnscapeとD5 Renderの使用時の比較動画がありますが、レンダリング調整の操作画面や操作方法が改善されただけで、かなりの時間短縮になることが判明しました。どうやら現在はSketchUpにだけ対応しているようなのですが、公式の記載を見る限り、ライノや3DMaxなどのモデリングソフトでも使えるようになるらしいです。
更なる時間短縮を追求したいあなたへ
ソフトウェアによる時間短縮はやはりソフトの互換性、そして操作性が大きく影響してきます。
素材の収集も時間短縮には欠かせません。時間をかけて素材を整理したり、フォルダを分類したりするのも結果的に大きな時間短縮に繋がるのです。
まとめ
使いにくい、機能が無駄に多い、お金がかかる、時間がかかるので定評なレンダリングですが、D5 Renderの利便性と操作性には目を見張るものがありました。
どうやら中国人チームが制作したソフトなので公式HPの紹介は中国語と英語があったのですが、日本語バージョンも追加されることを願っております。
建築デザインを従事する方、新しく勉強をしたいと思う初心者に是非一度使ってみてはいかが?とオススメしたいツールとなっております。